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サハラ砂漠のオアシスに暮らしながら、一度もそれを目にすることなく一生を終えることはよくあること。砂丘は生きている。生きて動いている。長いあいだ同じ方向に吹き続ける風により、地形が変化し始める。幾千年の時の流れに形作られ、一粒の砂の動きで砂丘は昇ったり、落ちたり、削られたりしながら流れていく。高く突き出た峰はまるで山脈のようだけれど、目の前の眺めはこの手で掬い取れ、指の間をこぼれ落ちていくほどにもろい……。 |
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風はわたしの心のオアシスを吹き抜ける アッラーの神に祈りを捧ぐ 夜明け前 太陽の照りつく日中 そして今一度、日が沈み、夜が冷え、三日月が昇る この尊い月の光 星の天幕の下 世界に休息をもたらしたまえ 静けさと平和に包まれて 砂は流れる 恐れることは何もない |
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